こんにちわ!
このブログの管理人ペン介です!
ここでは法律事務の専門家である司法書士の私が、報酬の未払いにどう対応するか分かりやすく解説しています。
どうぞ、ゆっくりしていって下さい!
あなたはクライアントから仕事の報酬をもらえないときどうしますか?
もし、あなたが報酬の未払いへの対応を知らなければ泣き寝入りすることになってしまいます。
この記事では、フリーランスの報酬未払いへの対応について解説します。
フリーランス(個人事業主)にとって、仕事1件1件の報酬はとても大切なものです。
この記事を読んで、クライアントから報酬をきちんと支払ってもらえるようにしましょう!
なかなか骨の折れる手続きが必要ですが、フリーランスなら知っておくべきです。
是非、ここで学んでみて下さい。
新米フリーランスのヒナ丸です!
一緒に学んで、クライアントに舐められないフリーランスになろう!
報酬の未払いへの対応
支払期限が過ぎているのに報酬を支払ってもらえない…
ペン介先生!こんなときはどうすれば良い?
それは困りましたね…
最終的には裁判所を利用することになるかもしれません。
まずは、対応の流れを説明しますね。
簡単な流れは以上の通りです。
以下、詳しく解説しますね!
事実関係の確認
仕事を終え、請求書を送付したが相手方からの支払いがない場合、まずは事実関係の確認をしましょう。
いきなり相手方に支払いを催促する電話をしてはダメです。
まず、仕事を受けるにあたって交わした契約書をチェックします。
そこには報酬の支払時期や報酬を支払う条件等が記載されているはずです。
契約書をチェックし、問題がなさそうな場合、次に相手方との過去のやり取りを確認してみましょう。
支払時期や納品した物の不備を知らせる連絡はなかったでしょうか?
これらのチェックを怠って相手方に連絡をすると、迷惑をかけたり、信用がなくなる恐れがあるので、しっかりとチェックするようにして下さい。
これらのチェックと併せて、同業者に相手方の評判を聞いてみるのも良いかもしれません。そこから、相手方の報酬の支払時期や現在資金繰りに苦しんでいる等の情報が得られるかもしれません。
このとき時効についてもチェックするようにしてください。
もし、時効を迎えている場合は回収が難しくなります。しかし、それでも相手方に請求してみる価値はあります。
時効については、「売掛金の時効を分かりやすく解説!」の記事を参考にしてみてください。
まずは、自分に見落としやミスがなかったか確認しましょう!
契約書や発注書、相手方とのやり取りの記録は裁判沙汰になったとき証拠になるので、しっかりと保存してください。
相手方に落ち度がないのに、相手方を責めたら大変なことになりますよね…
まずは確認をしっかり!ですね!
話し合い
契約書や相手方とのやり取りをチェックしたが自分に落ち度がなかった場合、次は相手方と話し合いをします。
相手方に電話やメール等で連絡を取ります。
電話で話す場合は、高圧的にならないように注意して下さい。
支払いをしない相手が悪い状況でも、高圧的な態度を取るとこちらが悪いことになりかねません。
話し合いで報酬の支払いがない旨を伝え、支払時期、支払方法等を話し合って下さい。
そして、話し合った内容はきちんと記録する!
場合によっては念書を書いてもらったり、債務承認契約書や準金銭消費貸借契約書を交わすことを検討する必要があります。
締め日の関係で、すぐに報酬をもらえない場合もあります。
報酬の支払日は請求書を相手方に渡すときに確認しときましょう!
相手方の経理の都合上、すぐに支払ってもらえるとは限らないということか…
督促状を送付
話し合いを拒否された場合、話し合いはできたが話し合いで決めた支払期限までに支払がない場合は督促状を送付します。
この督促状は配達証明付内容証明郵便で送付するようにして下さい。
配達証明付内容証明郵便で送付することにより、いつ相手方に配達されたか分かりますし、督促状の内容を郵便局が証明してくれます。裁判のとき証拠にもなります。
また、配達証明付内容証明郵便は相手方に心理的プレッシャーを与えることができ、相手方も支払いをする気になるかもしれません。
督促状を送付し、相手方から連絡があった場合は支払日、支払方法について話し合います。
そのとき、念書を書いてもらうこと、債務承認契約書や準金銭消費貸借契約書を交わすことも検討します。
内容証明は自分でも簡単に書くことができます。
それでも、心配な人は専門家に相談しましょう!
ここから一気に専門的になったなぁ
裁判手続き
督促状を郵送しても相手方の反応がない場合は裁判手続きに移ります。
未払金の金額によって手続きが変わりますが、考えられる裁判手続きは支払督促、少額訴訟、手形小切手訴訟、通常訴訟です。
そして、裁判でこちらの言い分が認められた場合
相手方が未払金を支払ってくれたらそれで終わりです。
もし、相手方が報酬を支払ってくれなかった場合は、判決等を使って相手方の財産に強制執行することになります。
強制執行をすることにより、ようやく報酬が手に入ることになります。
強制執行するにしても、相手方に財産がないと執行することはできません。
また、ケースによっては訴訟を起こす前に保全手続きを行い、相手方の財産を仮差押えする必要があります。
相手方に強制執行できる財産がないと、報酬は手に入らないということか…
仕事相手を選ぶことが大切
いかがでしたでしょうか?
以上が、フリーランスの報酬未払いへの対応です。
話し合いの段階で報酬の支払いがあれば良いですが、裁判手続きまでいくと、とても時間と労力、費用がかかってしまいます。
このようなことにならないよう、仕事相手はしっかり見極めなくてはいけません。
同業者間での噂や評価、登記簿謄本の情報(役員、本店所在地におかしいところはないか)、ネットでの情報等を仕事を受ける前に確認した方が良いでしょう。
せっかく仕事をしたのに、報酬を貰えないと働き損です。
そのような状況にならないように、仕事相手をしっかり見極めましょう。
そして、報酬の未払い以外のトラブルからも身を守るために、知識を身に着けましょう!
報酬の未払いを防ぐには事前の対策が大事です!
仕事相手はしっかりと見極めなければならないですね!
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