支払督促で売掛金を回収する!司法書士が分かりやすく解説

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ペン介先生
ペン介先生

こんにちは!
このブログの管理人ペン介です。
ここでは、法律事務の専門家である「司法書士」が、支払督促について分かりやすく解説しています。

ごゆっくりしていって下さい。

こんな人に読んでほしい!
  • フリーランス
  • 貸金、売掛金等の請求をしたい人
  • 支払督促が届いた人

仕事をしたが報酬を払ってもらえない。

こんなとき、どのように対応したら良いか分かりますか?

この記事では、簡単に売上を回収する方法を解説しています。

この方法を知っていると、フリーランス(個人事業主)としてのレベルが1つ上がります。

是非、この記事を読んで学んでみて下さい。

ペン介先生
ペン介先生

売上を回収できないと生活が苦しくなります。
ここでしっかりと支払督促について学びましょう!

ヒナ丸くん
ヒナ丸くん

新米フリーランスのヒナ丸です!
ここで支払督促を使った売掛金回収について学んで、フリーランスとしてレベルアップするぞ~!

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支払督促で売掛金を回収

支払督促で売掛金を回収
ヒナ丸くん
ヒナ丸くん

督促状を送っても報酬を支払ってくれない…
ペン介先生!売上の回収に良い方法はない?

ペン介先生
ペン介先生

督促状を送っても払ってもらえないのですか…
報酬の回収手順について書いた記事のとおり、次は裁判所の利用を検討してみましょう。

ヒナ丸くん
ヒナ丸くん

裁判所かぁ…難しそう…

ペン介先生
ペン介先生

大丈夫です!
簡単に申立てできる「支払督促」という制度があります。

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「支払督促」とは?

「支払督促」とは?
ヒナ丸くん
ヒナ丸くん

「支払督促」…

ペン介先生
ペン介先生

「支払督促」とは、書類審査のみで簡易迅速に解決を図ることのできる給付訴訟の代用手続のことです。

ヒナ丸くん
ヒナ丸くん

なるほど!
「支払督促」を使えば、簡単に素早く売上の回収ができるということだね!

ペン介先生
ペン介先生

「支払督促」の要件を以下で説明しますね。

支払督促の要件

  1. 金銭その他の代替物又は有価証券の一定の数量の給付を目的とする請求である
  2. 債務者の住所地が日本国内である
  3. 債務者の住所地が分かっている
ペン介先生
ペン介先生

特定物の引渡しには利用できません。
金銭ならもちろん大丈夫です。

「支払督促」のメリット・デメリット

「支払督促」のメリット・デメリット
ペン介先生
ペン介先生

次はメリット・デメリットを解説します。
これらを把握し、「支払督促」を利用するか判断して下さい。

メリット

  • 申立書の審査のみ
  • 裁判所に行くのは申立てのときだけ
  • 費用が安い(通常訴訟の半額)
  • 異議がなければ早期に強制執行できる
ペン介先生
ペン介先生

申立も簡単です。
申立書は、裁判所のHPからダウンロードできます。
記入例があるので、簡単に記入できます。

デメリット

  • 異議申立で無効になる
  • 異議申立で通常訴訟に移行
  • 裁判所の管轄
ペン介先生
ペン介先生

デメリットを以下で解説します!

1.異議申立で無効になる

支払督促に対して債務者から異議の申立があると、支払督促は無効になってしまいます。

その異議申立に理由は不要であり、ただ異議の申立をするだけで無効になります。

ペン介先生
ペン介先生

法律家は「支払督促」が届いたら、まず異議の申立をするようにアドバイスします。全面的に認める場合であってもです。
異議申立をしないと強制執行されてしまうからです…

2.通常訴訟に移行する恐れ

債務者から異議の申立がなされたら、支払督促手続は通常訴訟に移行します。

ペン介先生
ペン介先生

通常訴訟に移行するのなら、最初から通常訴訟を提起しといた方が良かったのでは…って感じです。
時間も余計にかかります。

3.裁判所の管轄

支払督促の申立先は債務者の住所地です。

ですので、通常訴訟に移行してしまった場合、債権者は債務者の住所地を管轄する裁判所まで何度も行く必要があります。

ペン介先生
ペン介先生

最初から通常訴訟を提起していれば、自分の住所地を管轄する裁判所で裁判ができていた可能性があります。

売上の回収に「支払督促」を使うとき

売上の回収に「支払督促」を使うとき
ヒナ丸くん
ヒナ丸くん

うーん…
「支払督促」は良い制度だけど、デメリットも大きいなぁ。

ペン介先生
ペン介先生

そうなんです。
私の考える、「支払督促」の利用を検討する基準を以下にまとめました。

「支払督促」の利用を検討する基準
  • 債務者の住所地が近い
  • 債務者に反論の余地がない
  • 債務者が異議申立をしなそう(専門家に相談しない)

「支払督促」で売上を回収しよう!

「支払督促」で売上を回収しよう!

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んだことで、売上の回収方法に「支払督促」という制度が利用できることを知っていただけたと思います。

デメリットの大きい制度ですが、使い所を間違えなければ簡易迅速に売上の回収をすることができます。

利用する際は、よく考えてから申立をするようにして下さい。

実際に「支払督促」を利用したい方は「「支払督促」の流れを司法書士が分かりやすく解説!」の記事で手続の流れを学んでみて下さい。

では、これで終わります!

このブログの管理人
ペン介

鳥綱ペンギン目

気ままな自営業生活を送っている田舎司法書士

法教育に携わる度、義務教育で法律や税について授業をすべきだと常々思っている

このブログを通して法律について多くの人に知ってもらいたい

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