こんにちは!
このブログの管理人ペン介です。
ここでは地方で開業している現役司法書士の私が、司法書士の地方開業について解説しています。
ごゆっくりしていって下さい。
司法書士試験に合格した人は誰しもが、将来自分の事務所を開業することを考えると思います。
合格直後は司法書士事務所に勤務する人も、ゆくゆくは自分の事務所を開業したいと思っているはず。
自分の事務所を開業するにあたって重要なのは開業場所です。
都市部にするか、地方にするか、悩む人が多いと思います。
私は都市部の司法書士事務所に勤務した後、地方で開業しました。
そんな私が、地方開業に必要なもの、都市部と地方との違いを解説します。
都市部と田舎の両方を経験した私は田舎での開業が良いと感じました。
以下で解説します!
司法書士の地方開業に必要なもの
司法書士の地方開業に必要だと思うものは以下のとおりです!
- 行政書士の資格
- コミュニケーション能力
- 幅広い知識
1.行政書士の資格
地方で事務所を開業するならば行政書士の資格が必須です。
なぜなら、農地の売買や贈与が頻繁にあるからです。
農地の名義変更をするには農業委員会の許可が必要であり、その代理申請は行政書士の仕事です。
他の行政書士に依頼するのも良いですが、依頼人に負担をかけないためにも司法書士が行政書士資格を持っていたほうが良いです。
司法書士と行政書士の仕事は密接に関係しているので、資格は持っていたほうが良いです。
2.コミュニケーション能力
集客の方法として、HPの作成やチラシ、地域団体への加入が考えられます。
しかし、田舎ではHPによる集客は効果が薄いように感じます。
田舎では人とのコミュニケーションと客による口コミが最強の集客方法だと思います。
人と知り合うために地域団体(商工会等)に加入し、積極的にイベントや呑み会に参加する必要があります。
参加しているうちに仕事が増えていくと思います。
イベントごとへの参加で休日が潰れます。
田舎は人付き合いがたいへん!
嫌いじゃないけど…(笑)
3.幅広い知識
田舎の事務所では仕事の選り好みはできません。
選り好みしているようでは、稼げませんし、お客さんからの信頼を得ることは難しいです。
なので、司法書士の仕事なら何でも出来るようにしておく必要があります。
田舎はマニアックな依頼が多いです。
都市部と地方の違い
私の考える都市部と地方の違いは以下のとおりです。
- 仕事内容
- 報酬
- 営業先
1.仕事内容
都市部と地方では仕事の内容が少々異なります。
私は勤務時代にたくさんやっていた不動産決済の立会いのような仕事を、田舎で開業してからあまりやっていません。
売買は不動産屋を挟まない個人間売買が多く、銀行に集まって行う売買は少ないです。
しかも、地方は都市部と違って土地が動かないため、売買の依頼は少なく、不動産登記の依頼は相続ばかりです。
地方の衰退を肌で感じます。
2.報酬
都市部と地方では報酬が結構違います。
司法書士事務所のHPを見て驚くことが多いです。
田舎で年収1,000万円超えるためにはなかなかの仕事量をこなさなくてはいけません。
不動産の金額や人口の差でしょうかね…?
司法書士が儲かるかについては、「今も司法書士は稼げるのか!?現役司法書士が真実を話します」の記事を参考にして下さい。
3.営業先
司法書士は不動産屋に営業をかけるのが基本です。
しかし、田舎で開業すると気づきます。
不動産屋がないことに!
不動産屋があったとしても、数が少ないし、特定の司法書士に仕事を依頼している可能性が高いので仕事をもらうのは難しいです。
そこで、田舎では一般の人に営業するのが基本になります。
商工会等の団体に加入し、積極的に人に関わることが必要です。
田舎では人間関係がすごく大事!
開業するなら都市部?地方?
都市部と地方の両方を経験した私が、もう一度開業する場所を選べるとしたら地方を選びます。
都市部には司法書士が多く、営業能力の高い人しか稼ぐことが出来ない印象があるからです。
また、都市部の仕事はせかせかしており、私には向いていません。
かといって地方も良いことばかりではありません。
司法書士にとって開業場所はとても重要で悩む問題です。
開業するまでにたくさんの先輩方の話を聞いてみるのが良いと思います。
1度開業したら、簡単に事務所を畳むことはできません。
後悔しないためにも開業場所はよく考えて決断しましょう!
少しでも参考になったら嬉しいです。
開業場所で成功するか、失敗するか大体決まります。
よく考えましょう!
以下、司法書士試験受験生や司法書士1年生に読んで欲しい記事です。
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