実印と認印の違いを司法書士が分かりやすく解説!

印鑑 司法書士
ペン介先生
ペン介先生

こんにちわ!
このブログの管理人ペン介です!
ここでは、司法書士の私が実印・認印について分かりやすく解説しています。

ゆっくりしていって下さい!

こんな人に読んで欲しい!
  • 社会人
  • 高校生、大学生
  • 印鑑について知りたい人

日本での生活に「印鑑」はとても重要な役割をもっています。

皆さんは実印認印の違いや特徴を知っていますか?

なぜ実印が大切なのか?

知らないで印鑑を押していませんか?

知らないで印鑑を押してしまうと大変なことになります。

この記事では、印鑑の専門家と言っても良い司法書士が実印と認印の違い、特徴、印鑑の重要性について解説します。

知らないと社会人として恥ずかしいかも…?

ペン介先生
ペン介先生

仕事をしていると、結構印鑑について知らない人が多いです。
日本人なら生活に関わりの深い印鑑について知っておきましょう!

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実印と認印の違いは?

実印と認印の違いは?
ペン介先生
ペン介先生

まずは実印と認印の違いを解説します。
社会人ならこれを知らないとちょっと恥ずかしいです。

実印と認印の違いをご存知ですか?

これらの違いは、役所に登録をしているかだけです。

これだけです。

ただ、その持つ力・意味合いは全然違います!

以下で、それぞれについて解説します。

1.認印

何でもいいです。

相手に誰が押したのかさえ分かれば良いです。

100均で買った印鑑だろうが、数千円かけて作った印鑑だろうが関係ないです。

2.実印

すごく重要な印鑑です。

実印とは役所に登録した印鑑のことで、役所で印鑑を登録したら印鑑登録証明書を取得することが出来るようになります。

印鑑登録証明書は、押された印影が実印のものであることを証明してくれます。

簡単に言うと、役所が印鑑登録証明書を通して、押印された印影が誰の印鑑によるものかを証明してくれるということです。

役所
役所

この印影は○○さんの印鑑ですよー!

他人の名前の印鑑を100均で買うことは普通に出来ます。

ということは、誰でも他人の名前の印鑑を押すことが可能ということです。

そうなると、誰の印鑑によって押されたものか分かりません。

そのようなときに活躍するのが、公権力が証明してくれる印鑑「実印」なのです。

「実印」が押されているならば、少なくとも本人の印鑑が使われていることが分かります。

だから、重要な書類には「実印」での捺印が求められるのです。

ペン介先生
ペン介先生

認印や実印の他に「銀行印」や「シャチハタ」という言葉を聞いたことがあると思います。
「銀行印」は銀行に登録している印鑑のことです。
そして、「シャチハタ」とは以下のようなスタンプ式の印鑑のことです。
※「シャチハタ」は正しくは会社名

認印とは?
  • 相手に名前が伝えれば何でも良い
  • 100均で買えるもので全然OK!
  • 重要でない書類に押印する
実印とは?
  • 役所に登録している印鑑
  • 印鑑登録証明書で実印が押印されているか分かる
  • 重要な書類だけに押印する
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実印の特徴

実印

上で説明した通り、実印の印影なら印鑑登録証明書で分かります。

これが認印との決定的な違いです。

しかし、これ以外にも実印には知らなくてはいけない特徴があります。

ペン介先生
ペン介先生

これは皆に知ってて欲しい!

あなたの印鑑を他人が勝手に持ち出し、不動産売買契約書に押印したとします。

あなたではなく他人が契約書に押印しました。

あなたが自分の意思で契約書に押印したわけではありません。

しかし、契約書の成立について裁判で争った場合、その印影が本人の意思に基づいて押印されたものとして推定されます

これは、「印影が本人の印鑑によって押されたものである場合、反証のない限り、本人の意思によって押印されたものと推定すべきである。」という昭和39年5月12日の最高裁判例と

民事訴訟法228条4項の「私文書は、本人又はその代理人の署名又は押印があるときは、真正に成立したものと推定する。」による効果です。

この2つの推定(二段の推定)により、あなたの印鑑が契約書に押されていると、あなたがあなたの意思で契約をしたものと推定されるということです。

では、相手はどのように契約書の印影があなたの印鑑であることを証明するのでしょうか?

そうです。

実印なら印鑑登録証明書で簡単に証明することが出来るのです。

だから、実印はとても強力であり、怖いものなのです。

ペン介先生
ペン介先生

当然、認印でも二段の推定は働きます。
ただ、実印に比べて誰の印鑑なのか証明が難しいというだけです。
認印での押印も気をつけましょう!

実印と認印はどんな場面で使う?

実印と認印はどんな場面で使う?
ペン介先生
ペン介先生

ここでは、実印と認印を使う場面について解説します。

1.実印

実印は上で説明したとおり、おいそれと押すべきものではありません。

実印は大切な契約を結ぶときに使います。

実印を押すときは、契約書等の書類をしっかり読むようにして下さい。

参考≫皆に知ってほしい契約書の読み方について

例えば、お金を人に貸したときなど、後々揉めてしまう恐れがあるような場面では相手に実印で契約書に押印してもらいましょう。

また、銀行からお金を借りるときや、司法書士に仕事を依頼するときは実印での押印を求められます。

2.認印

印鑑が指定される場面以外は、認印で押印すればよいです。

必要以上に実印で押印する必要はありません。

ほとんどの書類は認印で良いです。

ただ、認印での押印であっても書類の確認は絶対です。

ペン介先生
ペン介先生

実印、認印関係なく契約書等の書類の確認は絶対にしましょう!

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印鑑を押すときは気をつけよう!

印鑑を押すときは気をつけよう!

いかがでしたでしょうか?

実印、認印の違い、実印の特徴についてご理解いただけたでしょうか?

日本においては印鑑を押すということは大きな意味を持ちます。

認印であってもです。

実印を押すときだけ気をつければ良いというわけではありません。

印鑑を押すときは、押す書類をしっかり確認しましょう!

印鑑まとめ!
  • 実印は役所で登録した印鑑
  • 実印の印影は印鑑登録証明書で分かる
  • 契約書に押印すると、その印鑑の所有者の意思で契約をしたものと推定される
  • 実印での押印は気をつける
  • 自分の名前の印鑑なら何でも認印になる
  • 認印での押印も気をつける

印鑑を押すときは気をつける!

このブログの管理人
ペン介

鳥綱ペンギン目

気ままな自営業生活を送っている田舎司法書士

法教育に携わる度、義務教育で法律や税について授業をすべきだと常々思っている

このブログを通して法律について多くの人に知ってもらいたい

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