こんにちは!
このブログの管理人ペン介です。
ここでは法律事務の専門家である司法書士の私が、フリーランスが契約をするときに注意するべき点を分かりやすく解説します。
どうぞ、ゆっくりしていって下さい。
フリーランスはクライアントから仕事を依頼されたときに契約を結びます。
フリーランスのあなたは契約を結ぶときに注意していることはありますか?
何も注意をしていないという人はフリーランスに向いていないかもしれません。
フリーランスは自分の身を自分で守らなきゃいけません。
会社員とは違い、誰もあなたのことを守ってくれません。
それにも関わらず、何も注意をせずに契約を結んでいるようではいつか痛い目を見ます。
この記事では、フリーランスが契約するときに注意するべきことを解説しています。
是非、この記事を読んで、トラブルから身を守れるようになりましょう!
フリーランスではない人も役に立つ知識なので、是非最後まで読んでみて下さい。
新米フリーランスのヒナ丸です!
一緒に契約について学んで、フリーランスとしてレベルアップしよう!
フリーランスが契約するときに注意することとは?
早速、契約するときに注意することを教えて下さい!
分かりました。
注意することは下記のとおりです。
- 契約の根拠を知る
- やり取りはこまめにメモする
- 契約書はしっかりと読む
- 身を守ってくれる法律について知る
下で詳しく解説します!
契約の根拠を知る
契約の根拠を知る?
どういうこと?
契約の根拠となっている法律を知ろう!ということです。
多くのフリーランスが結ぶ「業務委託契約」は民法の「請負」と「準委任」が根拠となっている場合が多いです。
「業務委託契約」とは?
- 外部の企業や個人に業務を委託する際に締結する契約のこと。
- 民法の「請負」と「準委任」が法的根拠となっていることが多い。
⇒「業務委託契約」について詳しく知りたい人は、次の「【フリーランス必見】業務委託契約を司法書士が分かりやすく解説!」の記事をご覧下さい。
「請負」と「準委任」…
これらを何で知らないといけないの?
契約の性質に応じて「請負」や「準委任」の規定が適用されることがあるからです。
「請負」とは?
- 受注者(フリーランス)が依頼された業務を完成させることを約束して、この仕事の結果に対して発注者(依頼主)が報酬を支払う契約のこと。
⇒「請負」について詳しく知りたい人は、次の「フリーランスは「請負」について知ろう!」の記事をご覧下さい。
「準委任」とは?
- 法律行為以外の事務を他人にやってもらう(委託する)こと。
⇒「準委任」について詳しく知りたい人は、次の「フリーランス向けに「準委任」を分かりやすく解説!」の記事をご覧下さい。
そういうことなら、フリーランスは「請負」、「準委任」について知らなきゃいけないね!
- 「業務委託契約」は「請負」と「準委任」が法的根拠である。
- 契約の性質に応じて「請負」や「準委任」の規定が適用されることがある。
- フリーランスは「請負」と「準委任」について知るべき。
やり取りはこまめにメモする
メモを取るのは当然だね!
大事なことを忘れちゃったら大変だもんね!
そうです。メモは大切です。
後から、相手方と言った言わないの水掛け論になっては大変です。
しっかりと記録をつけて、保存しておきましょう!
- 相手方とのやり取りは記録し、なるべく長期間保存しておく。
- 争いになったときに記録は重要な役割をもつことになる。
相手方とやり取りしたメールも削除せずに保存しておきましょう!
後々争いになったとき、記録やメールに助けられることがあるかもしれません。
契約書はしっかりと読む
契約書はしっかり読む、かぁ…
もしかして契約書を読んでいないのですか…?
ギクッ!
だって、文字が多いし、難しい言葉がたくさんだし…
あなたに不利な内容が書いてあったらどうするんですか?
しっかりと契約内容を把握しないと、損害賠償請求を受けたり、大変なことになるかもしれませんよ!
- 契約書には大切なことが詰まっている。
- しっかりと契約書は読むようにする。
- 分からないことがあれば調べる、専門家に相談する。
⇒契約書の読み方について知りたい人は、次の「契約書の読み方を分かりやすく解説!【社会人の常識】」の記事をご覧下さい。
契約書に記載していない事項で気になることがあったら、相手方としっかり話し合う必要があります。
後から揉めないためにも、しっかりと確認しましょう!
身を守ってくれる法律について知る
フリーランスの身を守ってくれる法律があるの?
あります!
どうしても仕事を発注する企業の立場が上になってしまうので、フリーランスを守ってあげなくてはいけません。
フリーランスを守る法律として「下請法」と「独占禁止法」があります。
「下請法」が問題となる行為
- 受領拒否の禁止
- 下請代金の支払遅延の禁止
- 下請代金の減額
- 返品の禁止
- 買いたたきの禁止
- 購入・利用強制の禁止
- 報復措置の禁止
- 有償支給原材料等の対価の早期決済の禁止
- 割引困難な手形の交付の禁止
- 不当な経済上の利益の提供要請の禁止
- 不当な給付内容の変更及び不当なやり直しの禁止
⇒「下請法」について詳しく知りたい人は、次の「フリーランスは「下請法」で身を守るべし!」の記事をご覧ください。
「独占禁止法」が問題となる行為
- 発注者が共同して人材獲得競争を制限する行為
- 取引の相手方の利益を不当に奪い競争を妨げる行為
- 取引の相手方を欺き、自らと取引させることで競争を妨げる行為
- 他の発注者が役務提供者を確保できなくさせる行為
- 競争政策上望ましくない行為
⇒「独占禁止法」について詳しく知りたい人は、次の「フリーランスは「独占禁止法」で保護される!?」の記事をご覧ください。
要件や違反行為を全部覚えるのは難しいと思います。
なので、契約内容が不利だと感じたら、「下請法」、「独占禁止法」違反ではないか疑ってみるのが良いと思います。
「下請法」と「独占禁止法」のお陰で、とても心強いね!
- 「下請法」と「独占禁止法」はフリーランスを守る。
- クライアントとの契約内容があまりに不利な場合、「下請法」、「独占禁止法」違反ではないか疑ってみる。
契約する前の行動が重要
そもそもの話ですが…
仕事の依頼がきたら契約を結ぶ前に相手方の調査をしてくださいね!
???
すぐに契約してはダメなんですか?
世の中良い人ばかりではないですからね…
折角仕事をしたのに報酬を払ってもらえない等、散々な目にあう可能性があります。
契約する相手を見極めることができれば、事前にトラブルを回避することが出来ます。
なるほど~
確かに、仕事相手を見極めることが出来れば、トラブルに巻き込まれることもなくなるね!
- 契約前に相手を調べる。
- 仕事相手を見極めることが出来ればトラブルは減る。
契約は慎重に!
いかがでしたでしょうか?
フリーランスが契約するときにどんなことに注意すれば良いか分かっていただけたでしょうか?
会社員は会社が責任を取ってくれますが、フリーランスは自分自身で責任を取らなくてはいけません。
一歩間違えれば自分の人生が大変なことになるかもしれません。
ですので、フリーランスは慎重に行動することが求められます。
快適なフリーランス生活を送るためにも、仕事相手と契約するときは特に慎重になりましょう!
最後に…
契約するときは慎重に!
では、これで終わります!
契約することの多いフリーランスは、「実印と認印の違いを司法書士が分かりやすく解説!」の記事で印鑑の重要性についても学んでみて下さい。
知らないといつか痛い目を見るかもしれません…
フリーランスにおすすめの1冊!
コメント