合格率3%という難関資格のわりに何をする職業か知られていない司法書士。
どこに行っても
お仕事何されているんですか?
司法書士やってます~
凄いですね!
で、司法書士って何やる人ですか?
こんな会話の流れになります。
話のネタになるのは良いのですが、やっぱり悲しいです。
斯く言う私も司法書士の勉強を始めるまで何をやってる人か知りませんでしたが・・・(笑)
関係者以外で司法書士の仕事内容を知っている人は尊敬します。
そんな認知度の低い司法書士の仕事について書いていこうと思います。
題して
「こんなときは司法書士に相談しよう!」
です。
不動産登記
まず、司法書士の代表的な仕事「不動産登記の手続代理」です。
司法書士をご存じない方は「不動産登記」というものをご存じないと思います。
不動産登記とは,国民の大切な財産である不動産(土地や建物)の一つ一つについて,どこにあって,どれくらいの広さがあって,どなたが持っているのかといった情報を,法務局の職員(登記官)が専門的な見地から正しいのかを判断した上でコンピュータに記録することをいいます。
http://houmukyoku.moj.go.jp/homu/static/goannai_index_fudousan.html
この登記をすることによって,不動産に関する情報が公示されることから,国民の権利の保全が図られ,また不動産登記の取引の安全のためにも役立っています。
法務局のHPからの引用になりますが、このような認識を持っていただければ十分です。
この手続をお客様の代わりに行うのが「不動産登記の手続代理」です。
不動産の権利関係に変更が生じたときに司法書士にご相談下さい。
例えば
- 不動産を売買・贈与した
- 建物を新築した
- 銀行から融資を受けて不動産が担保に取られる
- 不動産の所有者が亡くなった(相続)
- 住宅ローンを完済し担保権の抹消をする
このようなときです。
もちろん司法書士に頼まなくても自分で登記することは出来ます。
しかし、結構面倒くさいです。
また、十分な知識がない状態で登記をし、取り返しのつかないことになった方もいらっしゃいます。
ですので、登記の専門家である司法書士に相談するのが1番良いです。
不動産登記をする際は是非司法書士にご相談下さい!
以下、不動産登記に関する記事です。
商業・法人登記
次は、不動産登記と並んで代表的な「商業・法人登記の手続代理」です。
「商業・法人登記」は会社経営者や会社の総務をやっている方はご存じかもしれません。
商業・法人登記の制度とは,会社等に関する取引上重要な一定の事項(商号・名称,所在地,代表者の氏名等)を,法務局の職員(登記官)が専門的な見地から審査した上でコンピュータに記録し,その記録を一般の方に公開することによって,会社等の信用維持を図るとともに,取引の相手方が安心して取引できるようにすることを目的とするものです。
http://houmukyoku.moj.go.jp/homu/static/goannai_index_syougyou.html#syougyou
法務局のHPからの引用になりますが、「商業・法人登記」はこのようなものです。
この手続をお客様の代わりに行うのが「商業・法人登記の手続代理」です。
次のようなときに司法書士にご相談下さい。
- 会社を起業するとき
- 会社の役員が替わったとき
- 株式を発行するとき
- 会社合併、会社分割するとき
- 本店を移転したとき 等
会社等に変更が生じたとき・生じるときは司法書士にご相談下さい。
不動産登記同様、自分で登記することができます。
しかし、取り返しのつかないことになる可能性もあるので専門家に任せるのが1番です。
会社・法人登記をする際は是非司法書士にご相談下さい!
以下、商業登記に関する記事です。
裁判所手続
裁判所といえば弁護士のイメージですが、司法書士も裁判所で仕事をしています。
例えば
- 裁判所に提出する書類の作成代理
- 簡易裁判所における訴訟代理
訴状等の裁判所に提出する書類をお客様の代わりに作成することが出来ます。
また、法務大臣の認定を受けた司法書士は簡易裁判所における民事事件等について、代理業務を行うことができます。
※但し、訴訟の目的となる物の価額が140万円を超えない請求事件に限ります。
代表的なのは、よくCMで流れている過払い金請求です。
裁判所で手続をしなくてはならないときは司法書士にご相談下さい。
司法書士では扱えない案件の場合は、弁護士を紹介してくれるはずです。
以下、裁判所手続きに関する記事です。
成年後見・保佐・補助
「成年後見人・保佐人・補助人の申立、就任等」もやっています。
成年後見・保佐・補助とは判断能力が不十分な方を法律面等で支援する制度のことです。
これらをご存知でない方もいらっしゃると思います。
例えば、認知症により判断能力が不十分な方は自分で財産管理や法律行為をすることができません。
そのようなとき、本人の代わりに財産を管理をしたり、法律行為をするのが成年後見人です。
成年後見・保佐・補助関係の様々な活動をしている公益社団法人成年後見センター・リーガルサポートという司法書士の団体があります。
この公益社団法人成年後見センター・リーガルサポートに所属している司法書士は成年後見・保佐・補助に精通しており、相談するのに特にもってこいです。
お悩みの方は是非司法書士にご相談ください。
以下、成年後見に関する記事です。
相続手続き
司法書士は「相続手続き」もやっています。
例えば
- 相続登記
- 遺産分割協議書の作成
- 遺言書作成サポート
- 相続放棄書類作成 等
司法書士なら相続の発生する前から、発生後までサポートできます。
特に相続財産に不動産が含まれるときは、司法書士が必要となってくるため是非司法書士にご相談ください。
ただ、相続人間に争いがある場合等司法書士では手続きできないときがあります。
そのようなときは司法書士が弁護士を紹介してくれると思います。
ですので、相続問題は先ず司法書士に相談してみてください。
以下、相続に関する記事です。
司法書士にご相談下さい
困りごとがあるとき、どこに相談すれば良いのか分からないことが多いと思います。
そんなときは司法書士にご相談ください。
司法書士の対応できる範囲は結構広いものだと私は思っています。
もし、司法書士では対応できない仕事の場合は他の専門家をご紹介します。
ですので、お悩みがある際はどの専門家に頼めば良いか分からない場合でも、お気軽に司法書士にご相談ください。
きっと、力になってくれるはずです。
皆様にこの記事を読んでいただき、司法書士の認知度が少しでも上がれば嬉しいです。
あわよくば私の仕事も増えれば良いな(笑)
では、これで終わります!
次の記事は、私が司法書士試験に合格するまでを書いたものです。
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